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p.9 きれいな地図は好きですか? - ナビの地図に求められるもの
カーナビに求めるものって、何でしょう。「ルート品質」「渋滞回避能力」「地図の正確さ」「詳細地図のカバー率」? もちろんこれらの要素も重要ですが、
地図の見やすさ
を忘れられていませんか?
地図のデザインは好み、慣れの問題
と皆さん、よく言われますよね。ただ、慣れや好みという言葉では簡単に片付けられない違いが存在するのもまた事実。書店で紙の地図を購入されるときは、「地図の見やすさ」も大切にされているはずです。 カーナビの地図にも同じことが言えるのではないでしょうか。今回のレポートでは、地図の見やすさにスポットを当てて、HDX300と楽ナビの地図の違いにスポットライトをあてます。
百聞は一見にしかずということで、実際の地図を示しながら話を進めます。撮影地点ですが、長時間駐車して撮影していても怪しまれない(笑)という、ただそれだけの理由だけでカレスト座間の駐車場を選びました。

ドライビングマップをチェック


【HDX300】 ドライビングマップ 10mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 10mスケール
HDX300の地図を見て感じるのは、地点名称が少ないこと。最大の10mスケールでは、画面上に場所を認識できる名称がひとつも表示されません。。。首都圏近郊では全般的にこうした傾向が見られます。また、家形の表示も、その形が実際とは違うケースが楽ナビの地図よりも多い気がします。まぁ、家形が少しくらい違ったからといって、別に困らないですけどね。

【HDX300】 ドライビングマップ 25mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 25mスケール
おっと、HDX300に文字が出現しました! ただHDX300で使われているこのフォント、縦長で少しチープな印象を受けるのですが、気のせいかな。

【HDX300】 ドライビングマップ 50mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 50mスケール
このスケールでは、意外にもHDX300の方が地点名称が多いですね。ただ、家形表示などは楽ナビの方が正確かつ細かいです。

【HDX300】 ドライビングマップ 100mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 100mスケール
一般的なカーナビの場合、道幅を広域マップでは線の太さで表現し、詳細マップでは2つの線で(両端を)表現します。楽ナビでは、両者が切り替わる境界が50mと100mの間にあって、HDX300では100mと200mの間にあることがお分かり頂けますか?
また家形表示についても、楽ナビが家形を50m以下のスケールで表示するのに対し、HDX300では100m以下のスケール。100mスケールでの家形表示はどこか無理な感じが強く、細街路の判読性を落とす結果につながっている気がします。都市部で道が複雑に入り込み建物が密集する地域ほど(細街路でのカーナビの役割が増す地域ほど)、見づらくなるような気がします。
これらの表現手法は上位機種のVGA画面をもってすれば問題なくても、画面が粗いHDX300にそのまま適用するのは無理があるのではないでしょうか。

【HDX300】 ドライビングマップ 200mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 200mスケール
HDX300から細街路の表示が一切消えてしまいました。地点名称もかなり少ないです。200mスケールも多くの方の常用スケールのはずなので、この違いは気になるところです。あと、HDX300では全てのアイコンを消しても、なぜか警察と消防のアイコンだけは目立つように表示されるのですよね。学校や神社のように地図の一部だから表示されるのでしょうが、とにかく目立ちます。もしかして、パナナビが警察、消防関係の御用達ナビであることと関係しているのでしょうか。

【HDX300】 ドライビングマップ 400mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 500mスケール
このスケールになると、楽ナビのアイコン表示の欠点が露呈します。ご覧になれば分かる通り、楽ナビではスケールを広域にしてもアイコンの大きさが同じなので、さらに広域にすると画面上がアイコンに占有されてどうしようもなくなります(下の1kmスケールを見てください。あまりにも悲惨で目も当てられません)。そのHDX300は小さ目のアイコンを表示したり、800mスケール以上では表示を抑制したりして実にスマートです(楽ナビでは2kmスケール以上でアイコンを表示しなくなります)。

【HDX300】 ドライビングマップ 800mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 1kmスケール
HDX300の方は国道や県道のルート番号が分かりやすく、また適度な太さがあるので見やすいです。ただ、ルート(有料一般道)と国道の色がよく似た赤系の色なのは、見づらく感じます。楽ナビの画面は、アイコンに占領(笑)されていますが、アイコン表示をオフにした画面を後半のスタンダードマップのコーナーに掲載していますので、そちらもあわせてご覧ください。

【HDX300】 ドライビングマップ 1.6kmスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 2kmスケール
広域になると、俄然HDX300の画面は見やすくなります。ちなみに、HDX300にはハイウェイマップと都市高マップが別途用意されていることを考えると、さらに有利。

【HDX300】 ドライビングマップ 12kmスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 10kmスケール
これくらいのスケールだとHDX300は美術鑑賞の域に入っていますね。現実的には、ハイウェイマップと都市高マップを利用した方が便利でしょう。ちなみに、HDX300の夜画面だと、都市部が街の灯りで明るかったりします。芸術的です。

スタンダードマップをチェック

パナナビでは道路を線画で表示する地図モードが別に用意されています。巷の噂では「スタンダードマップはDRMA(日本ディジタル道路地図協会)ベースでルート探索やマップマッチングなどに利用されていて、ドライビングマップは昭文社のSiMAPをベースにしているとのこと。」ですが、実際にチェックしてみましょう。

【HDX300】 スタンダードマップ 10mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 10mスケール
あれ?、HDX300、いきなりの白地図です。何が何だかさっぱり分かりません。それもそのはず、100m以下のスタンダードマップは100mのスタンダードマップを単純に拡大して表示しているだけだからです。

【HDX300】 スタンダードマップ 25mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 25mスケール
HDX300、2倍程度拡大したくらいではまだ白地図の域を出ません。

【HDX300】 スタンダードマップ 50mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 50mスケール
道路は見えてきましたが、地点名称が一切ありません。

【HDX300】 スタンダードマップ 100mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 100mスケール
HDX300、オリジナルの100mスケールがこの情報の少なさでは、拡大スケールの情報の少なさは当り前ですね。

【HDX300】 スタンダードマップ 200mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 200mスケール
HDX300、やっと地点名称も増えてきたと思ったら、今度は細街路が無くなりました。ドライビングマップでもこのスケールは細街路の表示は無し。

【HDX300】 スタンダードマップ 400mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 500mスケール
HDX300も、これくらいのスケールになれば、ドライビングマップとの違いを感じなくなります。

【HDX300】 スタンダードマップ 800mスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 1kmスケール
同スケールのドライビングマップと同じですね。

【HDX300】 スタンダードマップ 1.6kmスケール

【楽ナビ】 ノーマルビュー 2kmスケール
背景のビットマップが無くなるだけ、ルートを確認する際にはスタンダードマップの方が見やすそうです。
(つづく)

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